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症例紹介

二人目不妊。

不妊、流産癖

【症例41】 35歳、 女性
身長162㎝、体重52㎏

症例キーワード: 不妊

主訴

二人目不妊。
第一子は自然妊娠。二人目がなかなかできず、病院にて、排卵誘発剤-hCG-プロゲステロンをはじめ様々な治療を二年ほど行うが結果が出ない。子宮筋腫、子宮内膜症、卵管閉塞 PCOSなどの器質的病変はない。夫の精子の検査結果も異常なし。基礎体温表は、二層に分かれ排卵は確認できるが、排卵後高温相への移行に4日ほどかかる。高温相は36.7前後で経過するが途中陥落する日があり、高温相持続日数は8~9日ほど。これらより黄体機能の弱さがうかがえる。

全身症状
寒熱 手足ともに冷える。特に膝から下が冷える。冬は靴下二枚履きで寝ている。冷えのぼせなし。
二便 大便2日1行。
小便1日5~6行(夜間1行)、量は少ない。
飲食 食欲(平)、飲水(平)
全身 平素より疲れやすい
浮腫 下肢に顕著
睡眠 良好
心神 良好
良好
月経 周期(30日)、経期(5日間)、経痛(なし)、経血(暗赤色、血量は出産前に比べて減少)、血塊(なし)。
舌質胖・嫩、舌苔微白・潤
嗜好 飲酒(-)、煙草(-)、嗜好品(-)
体型 中肉
血圧 102-64
脈拍 69/分

経過・結果

第1、2診

黄体機能不全はやや見受けられるものの特に大きな矛盾点はないようである。このように、目立った病変が見当たらない不妊も『二人目不妊』の特徴の一つである。さらに漢方的には冷え症・むくみ・倦怠・経血の減少などから水毒の貯留と血の不足が基本にあるものと考えられる。そこで、処方1)芎帰調血飲第一加減+当帰芍薬散および処方2)胎盤エキスを投与。

処方1芎帰調血飲第一加減(エキス散)5.0/7.5+当帰芍薬散(エキス散)6.0/9.0g 分2×14日分×2
処方2)胎盤エキス

第3診

14日分を二回服用ののち妊娠成立。妊娠後は処方3)当帰芍薬散と処方2)胎盤エキスは継続服用。

処方3当帰芍薬散(エキス散)9.0/9.0g 分2
処方2胎盤エキス

考察

『二人目不妊』の治療には基本に芎帰調血飲第一加減を用い、その不足を他処方で補うようにしている。また、黄体機能不全や35歳以上の場合は胎盤エキスを配合することで治療成績が向上する。胎盤エキスは補腎作用を期待して用いている。

不妊のあらまし

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