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症例紹介

喘息

【症例94】 66歳、 女性
身長156cm、体重51㎏、体形普通くらい

症例キーワード: 喘息

主訴

喘息。
2~3年ほど前から。はじめ激しい咳嗽から始まり次第に「ゼーゼー」といった喘鳴を伴う喘息になる。咳嗽は、痰を出すためにせき込むがのどにへばりついてなかなか出ず、連発性。この時、発汗はない。3か月前まで病院でぜんそく治療薬を服用していたが肝臓障害のため服用中止。冬季、夜間に好発、発作時に水を飲むと顕著に軽減。

全身症状
寒熱 冷え性
二便 大便:1日1行
小便:1日5~6行
飲食 食欲:平
飲水:平
浮腫 なし
睡眠 良好
心神 良好
舌質微紅・裂紋あり、舌苔無
皮膚 皮下脂肪なく乾燥傾向

経過・結果

【第1診】

「痰を出すためにせき込むがのどにへばりついてなかなか出ず、連発性」といった特徴的な咳嗽、年齢、舌の裂紋、乾燥傾向の皮膚、「冬季、夜間に好発、発作時に水を飲むと顕著に軽減」などから肺陰虚による咳嗽・喘息と判断。基本処方に麦門冬湯を用い、気管支の急迫性症状を治すべく半夏厚朴湯を併用する。発汗を伴わないことから「汗出でて喘」の麻杏甘石湯を否定。

処方1)麦門冬湯5/15g+半夏厚朴湯2/6g 分2 14日分

【第2診~】

良好。咳嗽、喘息発作全く出ず。この後も処方1)を継続服用、3か月以降は1/2量を維持量ととして継続服用中。

 

考察

肺陰虚の咳嗽・喘息には麦門冬湯を基本とし、これに症状に応じて半夏厚朴湯または麻杏甘石湯、またはこれら三方を併用して用いている。また虚状が強く痰を喀出する力のもないような場合、補中益気湯を併用している。

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