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症例紹介

不整脈

【症例117】 62歳、 男性

症例キーワード: 不整脈

主訴

【症例79】の続編。今回は不整脈。
不整脈。非持続性心室頻拍症に由来する。病院では今のところ治療は必要ないといわれているが、気持ちが悪いので何とかならないかとのこと。母も弟も心臓が悪い。いつか悪くなるのではないかと心配である。
現在も処方2)は継続服用中である。


参考
【症例79】
60歳、男性。身長167㎝、体重65㎏。体格はがっちりした感じ
<主訴>
メニエル病。5年前に発症。そのうちの先の2年間は症状が続いたが、後の3年間は発症していなかった。今回再発して来局。激しい回転性のめまいとこれに伴う嘔吐。7~10日/回くらいの発症頻度。発作を繰り返すうちに耳鳴りと難聴を発症。耳鳴りは「ゴーゴー」。聴力は右40%、左30%に低下。
<病歴・併用薬>
7年前に開腹手術。それ以後癒着による便秘。
降圧薬(3種類)。薬を飲んだ状態で170-110
非持続性頻拍症
<全身症状>
寒熱:足の冷え(少し)
二便:大便2日1行、大便硬い
   小便1日7~8行(夜1行)、
飲食:食欲:平
   飲水:平
全身:疲倦乏力(-)、容易感冒(-)
浮腫:なし
睡眠:良好
心神:
汗:平
頭:頭痛(-)
胸腹:良好
腰・肢:肩こり(-)
咽喉:平
皮膚:暗黄、頬は微暗紅、Ⅲ度脱肛あり(用手還納)
舌:舌質胖大、舌苔白
嗜好:缶ビール2本・焼酎2合/日
【症例79】
<経過・結果>
【第1診】
真正のメニエル病は「防風通聖散去麻黄・芒硝加菊花・人参・砂仁・寒水石」を用いる。由来は「万病回春(巻之四・眩暈)」か。エキスでは防風通聖散合釣藤散で代用している。まさに「病名漢方」である。ただ実際に使ってよく効く。
処方1)防風通聖散4.5/9.0g+釣藤散(匙倶楽部)4.0/6.0g 分2 14日分
【第2診】
著効あり。服用翌朝の頭がすっきりとして非常に気分がよかった。歩いていて足が地につく感じ。発作なし。耳鳴り(↓)。便通ちょうど良い。
処方1) do  14日分
【第3診】
この後も処方1)を継続使用し良好を維持。途中、血圧(170-110)をもう少し下げてほしいと依頼あり。
処方2)防風通聖散4.0/9.0g+釣藤散3.0/6.0g+通導散3.0/12.0g+桂枝茯苓丸3.0/6.0g
分2 14日分
【第4診】
血圧概ね150-100。
処方2) do 14日分

その後も処方2)を継続服用。13か月経過時点でメニエル発作は皆無、血圧は150-100で経過。


全身症状

経過・結果

【第1診】

血瘀によるものか?だとしたら通導散合桂枝茯苓丸を一年以上服用しているのだから治っていてもよいのではないか。あるいは竅薬定悸の牛黄を使うか?あるいは地竜はどうか?吉岡孝麿著『継承漢方による匙加減(P252)』に「動悸、息切れ:…牛黄の製剤として救心とかがあるが、それらにも地竜を足すといい。効果が3倍ほどになり、安定した効果があって、びっくりするくらいしっかりしてくる。また、効果の発現もスムーズになる。」とある。地竜単独でも開竅作用がある。地竜だけではどうであろうか。ダメもとで使ってみる。効かないことはあっても害はない。

処方3地竜エキス(大草)1包 分1 ×28日分

処方2 do. ×28日分

【第2診】

頻拍(不整脈)の発症頻度の減少ならびに持続時間の短縮あり。感覚として30%ぐらいに減。以後処方2処方3)とを現在も継続服用中

 

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