トップページ > 症例紹介 > 出産後の発熱・倦怠

症例紹介

出産後の発熱・倦怠

【症例66】 35歳、 女性
身長159㎝、体重39㎏、痩せ型

症例キーワード: 婦人病発熱

主訴

出産後の発熱・倦怠。
発熱は夕方から起こり、37℃前後まで上昇し翌朝には解熱する。寒気はない。
倦怠感はとても強い。授乳中。貧血あり。
<病歴>
小児喘息。

全身症状
寒熱 強い冷え症。冷えのぼせなし
二便 大便1日1行。下利しやすい
小便1日5~6行(夜0行)
飲食 食欲:平、食量:平
飲水:平
胸腹 胃腸は良好
浮腫 なし
睡眠 授乳のため途切れ途切れ
心神
食後に上半身・頭面部、特に口周囲に多発
月経 未再開
舌質赤紫、舌苔微白(舌苔の地図状の剥離有り)

経過・結果

第1診

産褥熱の軽いものか。
産褥熱には基本として「小柴胡湯合四物湯」を用いる。今回は四物湯を芎帰調血飲第一加減に変え、虚状が強いことと虚汗のあることおよび「能食而無力」から小柴胡湯を補中益気湯に変えて投与。

処方1)黄耆6、人参6、大棗3、甘草1、白朮3、柴胡2、升麻1、陳皮1、乾生姜1、当帰1(補中益気湯の黄耆と人参を増量) 14日分

処方2)キュウキイン(2T×3回~)

<結果>
服用5日後から発熱しなくなる。
キュウキインは5T×3回で服用。
体力的に非常に向上。
補中益気湯は28日分服用、キュウキインは約100日服用し終了。

類似する症例

  • 嘔吐発熱

    マイコプラズマ肺炎後の発熱と吐き気

    【症例21】 15歳、 男性

     1月4日マイコプラズマ肺炎を発症。
    発熱・咳嗽など近医にて治療。しかし、その後37℃前後の発熱と吐き気とを発症。ナウゼリンを4週間投与され服用した無効。病院にて再度検査したところ菌は既になく、よって自律神経失調由来の症状であろうとのこと。発熱は、午後から夜にかけて起こり、だるさを伴う。吐き気は悪心のみで嘔吐することはない。ただ、その悪心のため固形物を食することができず、三食とも野菜...もっと見る

  • 口渇発汗発熱

    口渇と身熱

    【症例70】 17歳、 男性

    口渇と身熱。口渇は3ℓ/日以上で喜冷飲。身熱は全身性に熱くなり、全身性の発汗を伴う。常に熱いわけでなく、授業中や運動後に発作的に体が熱くなり、発汗を伴い、この後口渇が起こり水をがぶ飲みする。これらの現象は夏季に好発する。身熱後でなくとも食事の時の飲水は多い。頭痛を伴うことが多い。病院検査では異常なし。
    発症のきっかけは不明。高校に入学したころからか?...もっと見る

ご相談方法

基本的には直接ご来局の上でのご相談をお願いしております。
ただし、諸般の都合によりご来局いただけない場合は電話・ファックスでも応対しております。

メールでお問い合わせ

ご相談・ご予約メールフォーム

※初めての方はメールフォームからお問い合わせ頂くとスムーズです。

お電話でお問い合わせ

電話 099-239-7100

受付時間 月~土 10:00~18:00
※営業時間外でも上記電話番号より携帯電話に転送されるので通話可能です。

FAXでお問い合わせ

Fax. 099-239-7100

24時間受付中
後日、ご案内のお電話をさせて頂きます。

トップへ戻る