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症例紹介

右肘外側および左前腕外側部の強い痒みを伴う小結節

【症例72】 17歳、 女性
高校2年生。身長160㎝、体重45㎏、痩せ型

症例キーワード: 皮膚

主訴

右肘外側および左前腕外側部の強い痒みを伴う小結節。結節は5ミリほどで無色。左右それぞれ3~4個ずつ点在している。突然痒くなりステロイド軟膏を使うと一週間ほどでかゆみは治まる(結節はそのまま)。しばらくするとまた痒くなる、を繰り返している。発症は中学二年のころ。原因不明。蓄膿が悪くなると皮膚も悪くなるような気がする。
<病歴>
ニキビ(額に多発・伴化膿)、肺炎(小4)、喘息、蓄膿、中耳炎

全身症状
寒熱 足の冷え(すこし)
二便 大便1日1行
小便1日4~5行(夜0行)
飲食 食欲:平
飲水:平
全身 疲倦乏力(-)、容易感冒(風邪をきっかけに喘息や蓄膿になりやすい)
胸腹 良好
浮腫 なし
睡眠 良好
心神
咽喉:扁桃腺が腫れやすい
頭痛(-)、頭暈(-)
月経 周期(35日)、経期(5日間)、経痛(-)、経血(量平)
舌質紅、舌苔無
皮膚 油がしみたような暗黄褐色の皮膚
四肢 肩こり(-)

経過・結果

第1診

結節性痒疹のごく軽いものか?
思うに今回の場合の最大の特徴は二つある。ひとつは蓄膿・中耳炎・肺炎・化膿ニキビ・扁桃腺炎等の化膿性の炎症を起こしやすい体質であること(条件1)。もう一つは「油がしみたような暗黄褐色の皮膚」(条件2)。

私見であるが、条件1の皮膚病には病名を問わず十味敗毒湯が有効である。条件2は十味敗毒湯を用いる必須条件ではないが、あればその有効性を肯定する材料となる。一貫堂でいう「解毒症体質」に近似するが、そうでない場合も多い。

この場合、条件1・2をともに満たしている。患部の炎症・膨隆・滲湿液はないので黄連解毒湯、消風散は併用しない。
結局、十味敗毒湯を単独で用いる。念のため少量から開始。

処方1)十味敗毒湯2.0/6.0g 分2 14日分

考察

この2週間、痒み起こらず。副作用(-)。そこで増量
処方2)十味敗毒湯4.0/6.0g 分2 14日分
この後も処方2)を継続服用。良好を維持。途中風邪をひき蓄膿を発症、同時に痒み悪化。
処方2)十味敗毒湯3.0/6.0g+葛根湯加辛夷川芎3.0/9.0g+排膿散及湯3.0/7.5g 分2 14日分
蓄膿・痒み良好。この後、処方2)に戻し継続服用。
現在、服用開始6か月になるが結節はわずかに手触りを感じるほどに縮小。風邪をひいても蓄膿・喘息にならずにすんでいる。

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