トップページ > 症例紹介 > 繰り返す膀胱炎様症状

症例紹介

繰り返す膀胱炎様症状

【症例73】 75歳、 女性
身長158㎝、体重45㎏。体格は痩せた感じ。

症例キーワード: 膀胱炎

主訴

繰り返す膀胱炎様症状(排尿後の下腹部の違和感・不快感)。春・秋あるいは疲れたとき好発。下腹部の違和感・不快感と同時に尿の出が悪くなり、頻尿になり、尿量も少なくなる。
尿検査では白血球(±)、潜血(+)。尿の色は普通くらい、尿の混濁・排尿痛はない。
年間都合5~6回発症する。
いつも発症すると病院の抗生剤で1週間ほどで治り、これをずっと繰り返している。

全身症状
寒熱 足の冷え(+)
二便 大便1日1行
小便1日10~行(夜1行)
飲食 食欲:平
飲水:平
全身 疲倦乏力(少し)、容易感冒(-)
胸腹 良好
浮腫 なし
睡眠 良好
心神 良好
咽喉:平
頭痛(-)
舌質微紅、舌苔無、裂紋あり
皮膚 萎黄、乾燥
四肢 肩こり(-)

経過・結果

第1診

年齢・皮膚及び舌の状態から平素から脱水の傾向があり、これに様々な刺激が加わることで細菌の侵入が容易になり、その結果膀胱炎様症状が出ているのではないか。また細菌感染の程度はごく軽微なものと判断。そこで体を滋潤しながら尿量を増やし、これにより細菌感染が起こらなくすることを治療目標とし、猪苓湯を投与。本人希望にて28日分ずつ投与。

処方1)猪苓湯4.0/6.0g 分2 28日分

考察

<結果>
一回発症。
処方1) do 分2 28日分
起こらず。
処方2)  do 分2 28日分
起こらず。その後も処方2)を継続服用し都合6か月になるが一度も発症せず。
今後、漸減予定。

類似する症例

  • 膀胱炎

    慢性膀胱炎

    【症例19】 67歳、 女性

     20年ほど前から。下腹部の痛み・不快感、頻尿が主症状。症状は秋と冬に好発。また現在、社交ダンスをやっているが大会前で練習量が増え疲れると症状が出やすいようである。症状が出た時はいつも病院で抗生剤をもらい、その場その場をしのいで早や20年たつ。発症時の病院の尿検査では細菌(+)、潜血(++)、尿の状態はいつもより黄色が濃くなり不透明、量はさほど変わらない。症状がないときは細菌(-)、潜血(+)。<...もっと見る

  • 膀胱炎

    繰り返す膀胱炎・腎盂炎

    【症例99】 29歳、 女性

    繰り返す膀胱炎・腎盂炎。
    24歳ごろから。膀胱炎は年に2~3回、腎盂炎は過去3回発症。膀胱炎の症状は頻尿・排尿痛・残尿感で、トイレを我慢したとき・疲れた時・冷えた時・汗をかいた時に好発。その都度、病院にて抗生物質を服用しているが何度も繰り返すので根本治療を希望。現在も膀胱炎を発症中。
    ...もっと見る

ご相談方法

基本的には直接ご来局の上でのご相談をお願いしております。
ただし、諸般の都合によりご来局いただけない場合は電話・ファックスでも応対しております。

メールでお問い合わせ

ご相談・ご予約メールフォーム

※初めての方はメールフォームからお問い合わせ頂くとスムーズです。

お電話でお問い合わせ

電話 099-239-7100

受付時間 月~土 10:00~18:00
※営業時間外でも上記電話番号より携帯電話に転送されるので通話可能です。

FAXでお問い合わせ

Fax. 099-239-7100

24時間受付中
後日、ご案内のお電話をさせて頂きます。

トップへ戻る