ニキビ

【症例148】 16歳、 男性
身長173㎝、体重52㎏
主訴
ニキビ。
額・こめかみ・頬・項・背中に好発。10mm程の赤紫色のものがほとんど。化膿はしない。皮膚科にて清上防風湯、荊芥連翹湯、黄連解毒湯、桂枝茯苓丸加薏苡仁、十味敗毒湯等を服用してきたがいずれも無効。
学校のテストなどで疲れたり甘いものを食べた後は悪化傾向にある。
全身症状
| 寒熱 | 足は冷える。冷えのぼせなし |
|---|---|
| 二便 | 大便:1行/日 小便:5~6行/日 |
| 飲食 | 良好 |
| 全身 | 朝弱い |
| 浮腫 | なし |
| 心神 | 良好 |
| 汗 | 平 |
| 頭 | 頭痛なし |
経過・結果
【第1診】
清上防風湯、荊芥連翹湯、黄連解毒湯、桂枝茯苓丸加薏苡仁、十味敗毒湯等が無効ということは難治性のニキビと考えてよいだろう。このような「あれこれやったがなかなかうまくいかないニキビ」に柴苓湯を用いて効果を上げている。病理の根底部分で免疫異常が絡んでいるのではないか。また、ニキビの性状が赤紫色から血瘀が絡んでいると考え桂枝茯苓丸加薏苡仁を併用する。
処方1)
柴苓湯(2.0/6.0g)+桂枝茯苓丸(2.0/6.0g)+ヨクイニン(2.0/6.0g) 分2 ×14日分
【第2診】
ニキビの新生(−)、既存のニキビの色が枯れてきた。効果ありと判断。処方1)を継続。
【第3診~】
ニキビはかなり目立たなくなった。処方1)を継続服用。経過を見て漸減の予定。
考察
柴苓湯を難治性のニキビに多用している。ただし単独で用いることはない。
症状に応じて柴苓湯+桂枝茯苓丸(加薏苡仁)、柴苓湯+桃核承気湯、柴苓湯+十味敗毒湯、柴苓湯+排膿散及湯などとしている。
本案では、はじめ桂枝茯苓丸加薏苡仁を用いて無効で、柴苓湯+桂枝茯苓丸加薏苡仁として初めて効果が出ていることが興味深い。
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