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症例紹介

メニエル病

【症例79】 60歳、 男性
身長167㎝、体重65㎏。体格はがっちりした感じ

症例キーワード: めまい・耳鳴り嘔吐

主訴

メニエル病。5年前に発症。そのうちの先の2年間は症状が続いたが、後の3年間は発症していなかった。今回再発して来局。激しい回転性のめまいとこれに伴う嘔吐。7~10日/回くらいの発症頻度。発作を繰り返すうちに耳鳴りと難聴を発症。耳鳴りは「ゴーゴー」。聴力は右40%、左30%に低下。
<病歴・併用薬>
7年前に開腹手術。それ以後癒着による便秘。
降圧薬(3種類)。薬を飲んだ状態で170-110
非持続性頻拍症

全身症状
寒熱 足の冷え(少し)
二便 大便2日1行、大便硬い
小便1日7~8行(夜1行)
飲食 食欲:平
飲水:平
全身 疲倦乏力(-)、容易感冒(-)
胸腹 良好
浮腫 なし
睡眠 良好
頭痛(-)
舌質胖大、舌苔白
嗜好 缶ビール2本・焼酎2合/日
皮膚 暗黄、頬は微暗紅、Ⅲ度脱肛あり(用手還納)
四肢 肩こり(-)

経過・結果

第1診

真正のメニエル病は「防風通聖散去麻黄・芒硝加菊花・人参・砂仁・寒水石」を用いる。由来は「万病回春(巻之四・眩暈)」か。エキスでは防風通聖散合釣藤散で代用している。まさに「病名漢方」である。ただ実際に使ってよく効く。

処方1)防風通聖散4.5/9.0g+釣藤散(匙倶楽部)4.0/6.0g 分2 14日分

<結果>

著効あり。服用翌朝の頭がすっきりとして非常に気分がよかった。歩いていて足が地につく感じ。発作なし。耳鳴り(↓)。便通ちょうど良い。

処方1)do  14日分

この後も処方1)を継続使用し良港を維持。途中、血圧(170-110)をもう少し下げてほしいと依頼あり。

処方2)防風通聖散4.0/9.0g+釣藤散3.0/6.0g+通導散3.0/12.0g+桂枝茯苓丸3.0/6.0g
分2 14日分

処方2)do  14日分

血圧概ね150-100。

その後も処方2)を継続服用。13か月経過時点でメニエル発作は皆無、血圧は150-100で経過。

 

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