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症例紹介

腰・臀部痛と下肢のしびれ・無力

【症例170】 71歳、 女性
やや肥満

症例キーワード: 06.整形外科足腰の弱り

主訴

腰・臀部痛と下肢のしびれ・無力。
 数年前より腰・臀部痛と下肢のしびれ・無力で悩んでいる。病院では「脊柱管狭窄症」との診断。リリカで眠くなり中止、ロキソニンで腎機能低下で中止。現在は外用薬とリハビリで対応。又、自費にて針治療も併用している。腰・臀部痛は、午後から強くなる。ズキズキというよりはズーンと重く鈍く痛む。運動痛のみ。前かがみになる。下肢のしびれ・無力は、両下肢外側のじりじり感、自力での立ち上がりが困難、歩行が不安定、歩ける距離が限定的(間欠性跛行)、杖歩行。腰・臀部痛は発症当時より軽くなっているが、下肢のしびれ・無力が進んでいるようである。将来歩けなくなるのではないかと不安である。
<病歴>
子宮筋腫摘出手術
両下肢静脈瘤手術

全身症状
寒熱 冷え性
二便 大便:1日1回
小便:1日7~8回(夜間3回)
全身 疲れやすい
浮腫 両下腿部にあり
舌質紅、舌苔なし

経過・結果

【第1診】

子宮筋腫および下肢静脈瘤の手術歴より血瘀の存在を認める。血瘀が脊柱管の神経を圧迫しているのではないかと考える。そこで疎経活血湯を芎帰調血飲第一加減とを併用して用いる。

処方1)

疎経活血湯5.0g/7.5g 

芎帰調血飲第一加減5.0g/7.5g 各分2 14日分×2回

【第2診】

無効。年齢を考慮し腎虚によるものと考え補腎薬を用いることにする。

処方2)

独活寄生湯6.0g/6.0g 分2 14日分×2回

【第3~12診】

無効。『橘窓書影』の中川喜之助医案に倣い、下肢しびれ無力に牛車腎気丸加鹿茸とし、更に腰・臀部痛を改善すべく独活寄生丸加鹿茸を併用する。また、「この処方は効果発現まで時間がかかる。最低半年ほどは飲んでほしい。」と伝える。・

処方3)

牛車腎気丸3.0g/4.5g

独活寄生湯4.0g/6.0g

霊鹿参 2カプセル/6カプセル  各分2 14日分×10回

【第13診】

腰・臀部はほぼ消失。しびれ・無力感は最悪時の2/3ほどに回復せり。継続服用を指導。現在も服用継続中。

考察

霊鹿参は鹿茸(ろくじょう)製剤である。鹿茸とは若い鹿の角で、骨や筋力を強くする働きがある。一般の漢方薬にない優れた効果がある。高齢者の衰えた足腰の痛み・しびれ・無力に非常に有効である。

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    <服用している薬>
    ニューロタン、アテレック、エクア、メルビン、リバロ、メインハーツ...もっと見る

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