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症例紹介

二人目不妊

【症例156】 39歳、 女性
身長156㎝、体重48㎏。

症例キーワード: 不妊

主訴

二人目不妊。
第一子は現在6歳、自然妊娠・普通分娩。
基礎体温表:自然排卵あるものと思われる。
基礎体温表:なし
人工授精×4回、体外受精×2回。体外受精はいずれも着床するものの途中で流産。凍結卵子あと3個(クラスBB)あり。
器質病変(筋腫・内膜症)なし、甲状腺良好、貧血なし。
子宮内細菌叢:未検査
抗リン脂質抗体などの不育症検査:未検査
不妊の原因は不明。投薬なし。
<病歴>
メニエル(7年前から。数回発作あり)
過呼吸(2年前)

全身症状
寒熱 冷え性。冷えのぼせなし
二便 大便:2日/回
小便:3~4回/日
飲食 食欲:平。ストレス不食あり。
婦科 周期(約42日)、経期(2~3日間)、月痛(下腹、鎮痛剤服用)、経血(量少、色平)、 血塊なし。帯下なし。
全身 疲労倦怠(-)、容易感冒(-)
頭痛(筋緊張型、陰天時悪化顕著)
胃腸 ストレス性胃痛
舌苔:微白、舌質:淡
皮膚 皮下脂肪なく褐色・乾燥、皮下出血(+)、
四肢 起床時の手指のこわばりあり(病院にて検査するもRA否定)。

経過・結果

【第1診】

病院診断では原因不明。このような場合、全身症状からの漢方的アプローチとなる。

経産婦により血瘀は必発と考える①。

メニエル既往歴・起床時の手指こわばり・陰天頭痛などから痰飲②、皮膚の状態・月経周期の延長・経血の減少・経痛から血虚③、ストレス不食から柴胡体質④などがうかがえる。

また基礎体温の測定を依頼。

まずは①に対して芎帰調血飲第一加減、②④から柴苓湯を選択。③は保留。

処方1)芎帰調血飲第一加減(エキス散)5.0/7.5g+柴苓湯(エキス散)5.0/7.5g 分2 ×14日分

【第2診】

便通毎日あり。大きな変化なし。

【第3、4、5、6、7診】

基礎体温表:自然排卵あり、高温期h36.7°×9日、安定の波形。

経血量変化なく量少。頭痛・朝のこわばり(-)。

処方1)を3か月服用ののち3回目の体外受精行う。

【第8診】

体外受精失敗。

再考。血虚③が影響しているのかもしれない。そこで処方1)に四物湯を追加

処方2)芎帰調血飲第一加減(エキス散)4.0/7.5g+柴苓湯(エキス散)3.0/7.5g+四物湯(エキス散)3.0/6.0g 分2 ×14日分

【第9、10、11診】

処方2)を2か月服用後のエコーにて内膜が以前より厚くなってきているとのこと。経血も増加。月経痛なくなる。

【第12、13診】

処方2)を3か月ほど服用ののち4回目の体外受精行う。

【第14診~】

妊娠せり。

処方3)柴苓湯5.0/7.5g+四物湯3.0/6.0g 分2

出産直前まで処方3)を継続服用

        ↓

      男児出産せり。

※この方、上述第二子出産の2年後来局。第三子のためまた体外受精を行う予定。ついては漢方薬が欲しいとのこと。処方2)を二か月ほど服用ののち体外受精。成功せり。

 

考察

本案は経産婦につき血瘀(芎帰調血飲第一加減)を基本病変とし、軽微な免疫異常(柴苓湯)と血虚(経血減少・四物湯)とが加わり、これらが不妊を形成しているものと考えた。
柴苓湯と四物湯とを合わせると柴胡四物湯ができる。これはこれで免疫病へ対応できる。

不妊のあらまし

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