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症例紹介

二人目不妊

【症例157】 35歳、 女性
身長162㎝、体重52㎏。

症例キーワード: 不妊

主訴

二人目不妊。
第一子は自然妊娠・普通分娩。
基礎体温表:二層に分かれ排卵は確認できるが、排卵後高温相への移行に4日ほどかかる。高温相は36.7°前後で経過するが途中陥落する日が2~3回ある。高温相持続日数は8~9日ほど。これらより黄体期の弱さがうかがえる。病院でも「黄体機能不全」と思われる、とのこと。
病院にて排卵誘発剤、hCG注射、プロゲステロン等など様々な治療を2年ほど行うが結果が出ない。
器質病変(筋腫・内膜症)なし、甲状腺良好、貧血なし。

全身症状
寒熱 手足ともに冷える。特に膝から下が冷える。冬は靴下に枚履きで寝ている。冷えのぼせなし。
二便 大便:2日/回
小便:5~6回/日、 夜間1回
飲食 食欲:平
婦科 :周期(30日)、経期(5日間)、経痛(-)、経血(暗赤色、血量:出産前に比して減少)、帯下(白粘・量少
全身 平素より疲れやすい
浮腫 下肢にあり
色白、ぽっちゃりとした面立ち
舌質胖・嫩、舌苔微白・潤

経過・結果

【第1、2診】

黄体期機能不全は見受けられるものの特に大きな矛盾点は内ないようである。この様に目立った病変が見当たらない不妊も『二人目不妊』の特徴の一つである。

経産婦により血瘀は必発と考える①。

下肢浮腫・ぽっちゃりとした面立ち・舌胖大などから痰飲②、経血の減少などから血虚③、がうかがえる。

まずは①に対して芎帰調血飲第一加減、②③に対して当帰芍薬散を用いる。さらに補腎・補血効果を高めるべく胎盤エキスを併用する。

処方1)芎帰調血飲第一加減(エキス散)5.0/7.5g+当帰芍薬散(エキス散)6.0/9.0g 分2 ×14日分 ×2回

処方2)胎盤エキス

【第2診】

14日分×2回の服用で妊娠成立せり。妊娠後は処方2)と処方3)とを継続服用。

処方3)当帰芍薬散(エキス散)9.0/9.0g 分2 

処方2)胎盤エキス

考察

 本案は経産婦につき血瘀(芎帰調血飲第一加減)を基本病変とし、血虚(経血減少・当帰芍薬散)と腎虚(卵子の老化・胎盤エキス)とが加わりこれらが不妊を形成しているものと考えた。
 35歳から卵子の老化が始まっていると考えている。

不妊のあらまし

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