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症例紹介

子宮内膜症

【症例52】 30歳、 女性
身長156㎝、体重42kg、子供2人

症例キーワード: 月経

主訴

第一子出産後発症。確認されてから10年になる。主症状は月経痛と経血過多及びこれにともなう貧血症状。月経痛は月経2,3日前から始まり開始後2日目まで続く。下腹部から腰に掛けて重苦しく痛み、痛みのひどい日は全身だるく寝込んでいる。これに先がけて「折衝飲(OTC錠剤)」を服用すると痛みはとりあえず消失するが、最近は無効の場合もある。貧血は、赤血球・ヘモグロビンいずれの基準値ギリギリで以前鉄剤を服用していたが、胃が悪くなるので現在は服用していない。坂道・階段で息切れする。子宮内膜症の根本治療を希望して来局。病院の治療は受けていない。

全身症状
寒熱 強い冷え症、冬は湯たんぽ使用
二便 大便:毎日あり
小便:1日5~6回
飲食 食欲:少 、飲水:平
全身 疲れやすい。
浮腫 下肢に少し
睡眠 良好
自汗傾向
月経 周期(30日)、経期(6日間)、経痛(下腹部から腰)、経血量(多)
萎黄
舌質淡・胖、舌苔微白
体型 痩せ型

経過・結果

第1~22診

子宮の血瘀、及び出血過多により気虚を併発しているものと考えられる。そこで処方1)芎帰調血飲第一加減+補中益気湯+田七を用いる。

処方1)芎帰調血飲第一加減(エキス散)6.0g/7.5g+補中益気湯(エキス散)6g/12g+田七末1.5g 分2×14日分×22回

第23診

処方1)を10か月ほど服用し、経痛・だるさ・経血過多・息切れなどほぼ消失。実際に内膜症や貧血が改善しているかを確認するため病院受診を勧めるも行こうとしない。現在も服用中。

考察

子宮内膜症の第一選択肢に芎帰調血飲第一加減を用いている。経血過多には更に田七を加える。子宮内膜症や子宮筋腫などの器質病変は治療に時間を要する。程度にもよるが最低6か月くらいは必要であろう。

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