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症例紹介

不妊

不妊、流産

【症例87】 31歳、 女性
身長161cm、体重52㎏、がっちり型

症例キーワード: 不妊

主訴

不妊。
人工授精2回試みるも結果出ず。夫の精子検査結果は良好。子宮内膜症(経血過多、月経痛(++))あり。PMS(イライラ、眠い、だるい)強い。基礎体温表は二層に分かれ、高温期h36.7×7~8日くらい。連続性あり。ただし、毎月高温期はルトラール(黄体ホルモン剤)使用中。

<現病・病歴>
ピロリ菌の感染が確認され、これを駆除。しかし駆除後も胃脘痛あり。病院の検査では完全に駆除できているとのことらしい。

全身症状
寒熱 冷え性
二便 大便1日1行。
小便1日4~5行、夜間0行。
飲食 平。
全身 疲れやすく、風邪ひきやすい。
浮腫 なし。
睡眠 良好
心神 良好
平。
月経前に口内炎好発。
月経 周期(28日)、経期(7日間)、経痛(下腹、++)、経血(暗赤色、量多)、血塊(−)。
舌質老・暗赤、舌苔微白
皮膚 暗赤色、アザ(+)
体型 がっちり型
血圧 110~70

経過・結果

【第1診】

子宮内膜症(経血過多、経痛)から子宮血瘀と判断。基本に芎帰調血飲第一加減を持ちるが、経血過多に対応するため芎帰膠艾湯を配合。

処方1芎帰調血飲第一加減(煎じ薬)35.0/47.0g+艾葉3.0g、阿膠2.0g ×14日分

芎帰調血飲第一加減

桂皮1.0、茯苓3.0、芍薬3.0、桃仁3.0、牡丹皮2.0、当帰2.0、川芎2.0、白朮3.0、乾地黄2.0、乾生姜2.0、甘草1.0、烏薬2.0、香附子2.0、枳実2.0、陳皮2.0、木香2.0、大棗3.0、延胡索2.0、紅花2.0、牛膝2.0、益母草2.0、蘇葉2.0(22味、47.0g)

【第2診】

服薬10日後(月経11日目)に暗赤色の微出血あったが5日間で止む。体温は低温のまま。

処方2芎帰調血飲第一加減(煎じ薬)35.0/47.0g+艾葉3.0g、阿膠2.0g、田七2.0g ×14日分

【第3診】

来経(31日周期)。経期(7日間)、出血量(↓、標準くらい)、経血の色はかなり黒っぽい。経痛(−)、血塊(−)口内炎(+)。

処方2 do. ×14日分

【第4診】

月経以来ずっと口内炎が出ている。胃脘痛(食直後)。

処方3芎帰調血飲第一加減35.0/47.0g+艾葉3.0g+阿膠2.0g+五積散(煎じ薬)12.0/34.0g ×14日分

五積散

当帰3.0、川芎2.0、芍薬3.0、茯苓3.0、蒼朮3.0、半夏3.0、桔梗2.0、枳実1.0、陳皮2.0、乾生姜2.0、厚朴2.0、麻黄2.0、桂皮1.0、白芷1.0、大棗3.0、甘草1.0(16味、34.0g)

【第5診】

来経(29日周期)、経血量(平)、経血の色はだいぶきれいになってきている。経痛(−)。口内炎はずっと出ている。また胃脘痛も改善なし。この口内炎と胃脘痛は因果関係があると判断。黄連湯を用いる。

処方4芎帰調血飲第一加減35.0/47.0g+艾葉1.5g、阿膠1.0g、黄連2.0g、乾姜2.0g、桂皮2.0g、半夏3.0g、人参2.0g、大棗2.0g ×14日分

【第6診】

胃脘痛(−)、口内炎(−)。

処方4 do. ×14日分

【第7診】

第6診後、一か月ほどしてから妊娠したとの連絡あり。安胎薬(紫蘇和気飲)に変更。

処方5紫蘇和気飲(煎じ薬)25.0/25.0g ×14日分

紫蘇和気飲

蘇葉2.0、香附子4.0、陳皮3.0、大腹皮1.0、乾生姜1.0、大棗3.0、甘草1.0、当帰3.0、川芎3.0、芍薬4.0

【第8診~】

処方5はつわりで飲めず。処方6当帰芍薬散(錠剤)に変更。これなら飲めるとのこと。これを出産まで継続服用。予定日より1週間早く出産。女児、2530g、安産なり。

処方6当帰芍薬散(OTC錠剤)×適量

 

考察

 口内炎・胃脘痛などは一見不妊と関係ないような症状であるが、これを治すことで妊娠にたどり着けた。結局のところ、人間の体の矛盾症状(不妊・内膜症・口内炎・胃脘痛)は根っこのところでつながっていると考えるべきではないか。
黄連湯は『傷寒論』の「傷寒、胸中有熱、胃中有邪気、腹中痛、欲嘔吐者、黄連湯主之」に準拠して選択した。また、暗赤色の皮膚は黄連剤の目安になる。

不妊のあらまし

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